2000年11月12日   初めてのふたり言 (たわいない私事です)

  当館は、西の浜の海辺に面している旅館です。
 海を眺めていると、3回連続で、オリンピックに出場された、重・木下さん所属の
 ヨットハーバーが見えます。海には、毎日ヨットがたくさん帆走しています。
 鳥も飛び交っています。

  実は、その鳥の事件がおこりました。
 昨夜、展望お食事処唐津茶屋担当のスタッフがベランダのところに鳥がひっくり
 返ってバタバタと羽を動かすけど、起きれなくなっていると言ってきました。
 そのままにしてると、明日の朝には・・・・・・・との心配そうな声、
 私は、怖くてさわれないので大女将を誘って行ってみましたところ、くちばしを
 怪我して病んでいたのです。

  大女将に保護してもらい、一晩、箱の中に休ませていたのですが、どうしたら
 よいかわからずに悩んでいましたところ、幸いなことに、ご主人が獣医さんという
 スタッフが預かってくれることになりました。
  ああ良かった、一件落着。でも、そのスタッフはめいわくだったかなー。

  ちなみに、私、女将は小さな旅館のため、フロント担当をしてお客様を最初に
 お迎え致しております。そしてあとは裏方の仕事。
 お客様がなにより良かったと言って帰ってくださることが、私の元気の素です。

  小さな旅館のため、設備ほか、未だ足りないところも多々ありますが、お部屋の
 窓からの景色とスタッフのおもてなし、そして、美味しいお料理で、できるかぎり
 お客様に御満足頂きますよう頑張っていきたいと思っております。
                                              女将

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            鳥の事件  その後

  今朝のことです。スタッフが、「あー、夜中の2時に、鳥が箱から脱走して、
                 家の中を逃げ回るから もー、眠られなかったぁー。」
 といいながら、鳥を持ってきました。

  やはり、大変な迷惑だったようです。あずかっていただいた獣医さんによると、
 その鳥の種類は、おおせぐろカモメだそうです。2日目の昨夜は、脱走事件で
 うちのスタッフが2時間しか眠られないほど元気になって、部屋の中を歩き回って
 いたそうです。

  でも、野生の鳥のため、口の中に食べ物を入れても食べないそうです。食べない
 事のほうが心配なので、今日、西の浜に返してあげようと持ってきたのです。

  スタッフと二人で海辺につれて行きました。最初はなかなか動かず、飛ばず、
 心配でした。
  翼をぱたぱたしたので、空に向かって放つと、ぱたっと墜落。ごめんなさい。
 痛かったでしょう。

  波打ちぎわで、そーっと水につけてあげると、スイスイ泳いで、少し飛んで、
 また泳いで 少しずつ沖のほうへ帰っていきました。

  スタッフと私は、目頭が熱くなって感激してしまいました。

  人1人、いえ、一羽を助けたという想いでいっぱいでした。
                                           女将

  (日曜日の朝はチェックアウトで忙しいのに、
                 鳥とともに、女将は海へ行ってしまいました。 主 )

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  数ヶ月前のお話です。ホームページを作って少しずつページを増やし、あちら、
 こちらの検索エンジンに登録する日々が続いておりました。

  しかし、いつも背中には女将からの冷たい視線。
 まるで私が一日中パソコンの前で遊んでるかのような視線・・・・・を感じながら
 つらい毎日を耐え忍んでいたのです。(冗談でーす。)

  そんなある日状況が一変しました。
 御予約のメールが初めて届いたのです。

  ポーランド在住の日本人の方からもお問合せメールを頂きました。
 ドイツからも頂きましたが、残念なことに、私の学力の無さで、
 ドイツ語(だと思う)は全くもってわかりませんでした。
                (ドイツの方、お返事しなくてごめんなさい。)

  しだいに、夏のご宿泊のお問い合わせ電話も、ホームページを見て
 かけているとお答えになるお客様が増えてきました。

  すると、ある日突然、女将が言いました。
   「あなたって すごい! たいしたものね。 ほんとに すごい!」

  その日から、女将の私に対する、あの、冷たい視線は無くなりました。
 今は、インターネットに関してだけは、女将から尊敬されているようです。

  このたび、女将が、インターネットを始めるきっかけとなったのは、
 熊本の太田様からいただきましたメールです。

  太田様のメールの中の

 「帰りのバスのなかで、みんな女将さんの笑顔がいいねと言っておりました。

   の言葉に、すっかり舞い上がってしまったようです。 

   ありがとうございました。 
                                         主